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Google、FCCにテレビの未使用周波数帯の自由化を要請
テレビの未使用周波数帯を、ワイヤレスインターネット通信向けに開放するよう、Googleのラリー・ペイジ氏がFCCに訴えた。
Google共同創設者のラリー・ペイジ氏は9月24日、ワシントンD.C.を訪れ、米連邦通信委員会(FCC)に対し、テレビの未使用周波数帯(通称「ホワイトスペース」)を、高速ワイヤレスインターネット通信向けに開放するよう訴えた。
FCCはホワイトスペース実証実験のプロセスについて近く発表するとされているが、ペイジ氏は11月の大統領選挙投票日までに最終決定を出すよう迫った。またGoogleが主導するキャンペーン「Free The Airwaves」を通じ、現時点で1万6000人以上の一般市民がFCCに対して請願書を提出しているとし、ホワイトスペースの開放を求めているのはGoogleやMicrosoft、DellなどのIT企業だけではないことを強調した。
ペイジ氏は、広範囲をカバーするこの周波数帯の能力を活用すれば、現在各地方自治体が運営するWi-Fiネットワークの10分の1のコストで通信網が構築できると主張。またホワイトスペースの開放によって、研究開発とブロードバンド接続の両面で、多くの経済活動が期待できるとしている。
最後に同氏は、8月に実施されたワシントンD.C.郊外とニューヨーク市内でのホワイトスペース実証実験が失敗に終わったのは、実験に用いられたデバイスに問題があったのではなく、実験方法に問題があったと指摘した。
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