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RealNetworksの「合法的」DVDコピーソフト、著作権侵害で提訴される
PCのHDDにDVDコンテンツをコピーできるソフト「RealDVD」が著作権侵害であるとして、映画会社がRealNetworksを提訴した。
米国映画協会(MPAA)は9月30日、Sony Pictures EntertainmentやWarner Bros.ら大手映画会社数社が米RealNetworksを相手取り、DVDの映画などをPCのHDDにコピーできるソフトウェア「RealDVD」は著作権侵害であるとして提訴したことを明らかにした。RealNetwoksはこのソフトを9月に49.99ドルで発売した。
DVDには、著作権のあるコンテンツの再生や配布を防ぐContent Scramble System(CSS)が組み込まれている。映画会社側の主張では、RealDVDはこの保護システムを違法に迂回(うかい)しているという。例えばRealDVDを使うと、レンタルしたDVDをHDDにコピーして自分のものにすることができるため、レンタルしてリッピングして返却するという行為を広める可能性があると指摘する。
これに対しRealNetworksは、CSSには手を加えておらず、さらにデジタル権利管理(DRM)暗号を追加することで、コンテンツはユーザーのHDDにコピーされるのみで、それ以上の配布や共有は不可能だと説明。DVD Copy Control Associationのライセンス合意に準拠しており、著作権侵害ではないと反論した。同時にDVD Copy Control Associationと映画会社を相手取り、宣言的判決を求めて提訴した。
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