「初音ミクNight」が札幌で 伊藤社長がゲスト
初音ミク現象やCGMの可能性などについて考える「初音ミクNight」が、クリプトンの伊藤社長をゲストに札幌で開かれる。キャラクター・ボーカル・シリーズ第3弾についても何か告知があるかも?
「初音ミク」のクリプトン・フューチャー・メディア(本社・札幌)、伊藤博之社長(北海道情報大学客員教授)をゲストに迎え、サイエンス・カフェ「初音ミクNight〜科学を超えた歌姫〜」が10月12日午後6時から、札幌市中央区の紀伊國屋書店札幌本店(sapporo55ビル1階インナーガーデン)で開かれる。2008年リリース予定のキャラクター・ボーカル・シリーズ第3弾についても、何か告知がある……かもしれない。
北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)の修了生やスタッフでつくる実行委が主催し、CoSTEPが協力する。
音楽制作にとどまらず、メディアのあり方、創造や表現の方法、コンテンツの作成・流通に変化を起こしている初音ミク。カフェでは、初音ミク現象とは何なのか、UGC(user-generated content)やCGM(Consumer Generated Media)の可能性、地方発ベンチャーのメリット、デメリットなどを主なテーマに、会場からの質問も交え、伊藤社長と意見交換する。また、初音ミク、鏡音リン・レンに続くキャラクター・ボーカル・シリーズ第3弾も話題となる予定。
実行委では事前に、「初音ミクのここが好き!」といったメッセージや、伊藤社長への質問も募集している。送付先はcafe.miku@gmail.com。カフェは午後5時30分開場。定員100人(座席は約70席)、当日、直接開場へ。無料。
伊藤社長は、北大に勤務の後、1995年7月、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社を設立。世界各国に50数社の提携先を持ち、100万件以上のサウンドコンテンツを日本市場でライセンス販売している。CoSTEPは、科学技術の専門家と市民との橋渡しをする人材を育てる教育プログラムで、大学院修士課程レベルの1年間のコース。社会人や大学院生など約80人がサイエンス・カフェ設計やサイエンス・ライティングなどを学んでいる
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