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東芝、SanDiskからNANDフラッシュ生産設備一部買収で合意

東芝は、SanDiskと合弁で運営するNANDフラッシュ生産設備の一部を買い取ることで合意した。SanDiskをめぐっては、NANDフラッシュ首位のSamsungが買収を提案していた。

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 東芝は10月20日、米SanDiskと共同出資するNAND型フラッシュメモリ生産設備の一部を買い取ることで基本合意したと発表した。SanDiskに対し韓国Samsung Electronicsが9月に買収を提案しており、東芝が設備買い取りで対策に動いた形だ。

 両社が折半出資する合弁会社がNANDフラッシュを共同生産している四日市工場(三重県)の第3、第4製造棟(300ミリウエハー対応)のうち、各棟の生産ラインの約30%を東芝が買い取り、単独で運営する。残りの約70%分は引き続き合弁会社で共同生産し、生産能力を均等に分ける。

 結果として、東芝の各棟の同社分生産能力は従来の50%分から65%分に増加する。既存ラインを取得することで、ライン新設に比べ低コストに生産体制を強化できるとしている。

 SanDiskをめぐり、NANDフラッシュの2強・東芝とSamsungの動きがあわただしい。世界首位のSamsungは9月、SanDiskに買収を提案したことを明らかにした。SanDiskは東芝と共同生産などで関係が長く、SanDiskはSamsungの提案を拒否している。

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