ビル・ゲイツ氏が新会社を設立
6月30日にMicrosoftの日常業務から退いたばかりのゲイツ氏がシンクタンクを設立した。営利目的のベンチャーではなく、ビジネスと慈善活動とを調和させる手段だという。
米Microsoftのビル・ゲイツ会長が、技術的なものも含め、各種の複雑な問題に取り組むためのシンクタンク「bgC3」を設立した。既に同氏はMicrosoftの日常業務から退いているが、技術的、科学的、および社会的な問題に広範に取り組みたいとの思いから、この会社を設立したと伝えられている。ただし、同氏にとって最優先の関心事はこれまで通り慈善事業活動だという。
ゲイツ氏の新会社の設立についてTechFlashで報じたのはトッド・ビショップ氏だ。
ビショップ氏はシアトルの地元紙Seattle Post-Intelligencerの元記者で、現在はPuget Sound Business Journalの記者を務めている。同氏によると、この新会社bgC3はシンクタンクであり、米ワシントン州カークランドに拠点を置いている。
同氏は記事に次のように記している。
これはビル・ゲイツ氏の次なる大事業なのだろうか? ゲイツ氏に近い関係者によると、その答えは断固としてノーだ。ゲイツ氏にとって、これは営利目的のベンチャーではなく、むしろビジネスと慈善活動とを調和させる手段だという。
いずれにせよ、ゲイツ氏が何かしらの形でビジネスを続けてくれるのは喜ばしいことだ。
もちろん、ゲイツ氏は自らのルーツにはしっかりこだわり、自らが興した大成功企業が開発した技術を尊重している。
ビショップ氏はゲイツ氏の新会社の技術インフラについて、次のように記している。
一方、この会社のオフィスは普通ではない。Microsoftの技術が満載だ。例えば、テーブルトップコンピュータのSurfaceに仮想ゲストブックアプリケーションが搭載されているといった具合だ。
OK、ビル。好きなようにやればいい。
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米国の科学技術分野における競争力を維持するためには、教育改革や海外からの優秀な人材の確保、基礎研究への継続的な投資が必要だとゲイツ氏は力説した。
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