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「iPodの父」トニー・ファデル氏、Appleの上級副社長を退任
iPodの立ち上げに重要な役割を果たして「iPodの父」の1人と呼ばれ、iPhoneの開発にもかかわってきたファデル氏がiPod部門の上級副社長を辞し、元IBMの幹部が後任に。
米Appleは11月4日、マーク・ペーパーマスター氏が、同社Devices Hardware Engineering部門の上級副社長に就任すると発表した。同氏はiPodとiPhoneのハードウェアエンジニアリング部門のトップとなる。
ペーパーマスター氏は元IBMの幹部で、報道によると、PowerPC設計の中心的開発者の1人だったという。同氏のAppleへの転出をめぐり、退社後1年間は競合他社へ入社しない契約を交わしたとして、IBMが同氏を提訴している。
Appleはまた、iPod部門の上級副社長であるトニー・ファデル氏と、その妻で人事部門の副社長を務めるダニエル・ランバート氏が、「子供と過ごす時間を増やすため」現在の職から退くことを明らかにした。ファデル氏はスティーブ・ジョブズCEOのアドバイザーとして同社にとどまり、ランバート氏は年内で退社する。
ファデル氏は2001年、iPodの開発チームの最初の1人として入社し、2006年からiPod部門の上級副社長を務めていた。Apple出身のビル・アトキンソン氏が設立したGeneral Magicに参加していたこともある。
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