インド・ムンバイの同時テロ発生を受けて、詐欺目的の疑いがあるドメイン名の登録が急増しているとSANS Internet Storm Centerが伝えた。
メディアの注目を集める事件や災害が発生すると、それに便乗して金銭を詐取しようとする偽サイトが出現するのが半ば恒例化している。SANSによれば、テロ発生以降、ムンバイ関連のドメイン登録が急増し、11月29日までに15件以上が新規登録されたという。
これらドメインを使ったWebサイトのほとんどはGoogleへのリンクなどが掲載されており、11月29日現在で詐欺目的かどうかは確認できないという。しかし、こうしたWebサイトには注意した方がいいとSANSは忠告する。被害者救援のための寄付集めサイトなどに見せかけて金銭を騙し取ろうとする手口が予想されるほか、事件便乗のマルウェアにも注意が必要だとしている。
関連記事
- 災害便乗のドメイン取得が増加、義援金詐欺に注意
ミャンマーのサイクロンと中国・四川大地震に関連したドメインが登録され始めているという。 - 「グスタフ」便乗のハリケーン詐欺に警戒
大型ハリケーン「グスタフ」に便乗し、義援金をだまし取ろうとする詐欺サイトやメールが多数出現している。 - 四川大地震の犠牲者追悼サイトに改ざん被害
犠牲者追悼の公式サイトに不正iframeが仕掛けられ、マルウェア配布に利用されていた。 - 募金詐取を狙う地震便乗のさまざまな手口
携帯メールに返信するだけで寄付できると誘う手口や、偽の赤十字サイトで義援金をだまし取ろうとする手口が横行している。 - 殺人事件便乗の悪質サイト、検索結果を変えるマルウェア仕込む
Sunbelt Softwareによると、18歳学生の殺人事件に便乗した悪質サイトは、検索エンジンで「非常にいい位置」に表示される。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.