日本通信、i-mate製スマートフォンを発売へ SIMロックフリーのグローバル端末
携帯端末“鎖国”突破になるか。日本通信が、ドバイに本社を置くWindows Mobile端末メーカー・i-mate製スマートフォンの国内市場投入を発表した。
日本通信は12月3日、アラブ首長国連邦のドバイに本社を置く携帯電話メーカー「i-mate」製のスマートフォンを日本市場に投入すると発表した。日本通信はNTTドコモの3G回線を借りるMVNOでデータ通信サービスを展開しており、「グローバルメーカーの参入障壁を低くし、日本市場への参入を促進していく」としている。
i-mateは2001年設立。Windows Mobile端末に特化し、製品は中東や米国、東南アジア、欧州などで販売されている。
日本市場に投入する「Ultimate 8502」はこのほどJATE(電気通信端末機器審査協会)とTELEC(テレコムエンジニアリングセンター)の認証を受けた。SIMロックフリーで設計されたグローバル端末で、Windows Mobile 6.1 Professionalとタッチパネル液晶ディスプレイ、QWERTYキーボード、200万画素カメラなどを搭載。3バンドのUMTS/HSDPA/HSUPAと4バンドのGSM/GPRS/EDGEに対応するほか、無線LAN(IEEE 802.11g/b)とBluetooth通信が可能だ。サイズは116(高さ)×55(幅)×15(奥行き)ミリ、重さ約140グラム。
日本通信の福田尚久常務は「i-mate端末をSIMロックフリーの状態で日本のモバイル通信網に制約なく接続させることができ、とてもうれしく思う。今後もi-mateと良好な関係を築き、さらに様々な端末が日本市場に登場するようサポートしていく」とコメント。「日本通信はWindows Mobileプラットフォームで開発するための世界で最も柔軟な環境を提供する」としている。
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MVNOとしてドコモから回線を借りて3Gサービスを展開する日本通信が顧客を急速に開拓しつつある。総務省の強い意向もあり、MVNO事業者が今後増え、多種多様な端末が出てくる可能性も高まっている。
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