Microsoft社員、愛車のポルシェで「Live Mesh」応用例を紹介
Live Mesh開発担当社員が趣味のプロジェクトとして、愛車から自分のPCデータやインターネットにアクセスできる「カーコンポ」を開発した。
米Microsoftでクラウドサービス「Live Mesh」のグループプログラムマネジャーを務めるオリ・アミガ氏は、12年愛用している自分のポルシェに、Live Mesh技術を使ったモバイルプラットフォームを搭載した。
Live Meshは、11月に発表された同社のクラウドプラットフォーム「Azure Service Platform」を構成する「Live Services」の一部で、ネット経由でデバイスをリンクさせ、データを同期化させることを目的としたプラットフォームだ。
アミガ氏は約1カ月かけて、ポルシェの限られたスペースや電圧といった問題を解決するハードウェアを設計し、愛車を「MeshMobile」に改造。ダッシュボードに組み込んだデバイスは、日光の下でも読みやすい画面で、Mesh技術を利用することが事故につながらないよう、インタフェースを改良したという。
搭載されたタッチスクリーンに触れると、例えばアミガ氏が自宅のPCにため込んでいる膨大な音楽コレクションにアクセスできる。自宅のPCにアルバムを追加すると、次に車のエンジンをかけたとき、自動的に車載オーディオに同期し、アルバムが追加される。写真やビデオなども同様に同期する。またGPS機能により、PCのVirtual Earth上でアミガ氏の現在位置を確認できる。移動しながら天候や渋滞情報が確認できるのはもちろん、受信したメールを音声変換し、読み上げさせることも可能という。
MeshMobileは趣味的なプロジェクトとして作成されたものだが、アミガ氏は「これが開発者のイマジネーションを触発するきっかけになってほしい」と語っている。MicrosoftはLive ServicesとLive Meshを利用すれば、携帯電話やPCだけでなく、さまざまな機器でのデータ同期、データ共有が可能だとしている。
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