「サイト存続のため、アバター買って」 カフェスタが異例の呼び掛け
「このままではサイトの運営を停止せざるを得ない」――SNS「カフェスタ」が、「サービス存続のために有料会員になるか、アバターなどアイテムを購入してほしい」とユーザーに異例の呼び掛けをしている。
「このままではサイトの運営を停止せざるを得ない」――SNS「カフェスタ」が、「サービス存続のために有料会員になるか、アバターなどアイテムを購入してほしい」とユーザーに異例の呼び掛けをしている。
カフェスタは、アバターを使ってコミュニケーションできるSNSで、会員数は約178万。基本サービスは無料で利用できる。
広告とアバターアイテムなどへの有料課金を主な収入源にしているが「広告市況の悪化で、無料での継続運営が難しくなってきた」(同社の担当者)という状況に。11月に月額315円の有料会員制「パスポート会員」を導入したが、想定したほど有料会員が集まらなかったという。
このままでは運営を停止するか、完全有料会員制への移行を迫られるとして、12月5日にWebサイトの「お知らせ」やメールマガジンで、「現在の収益のままではサイトの運営を停止せざるを得ない状況」と告白。会員に対して「今後もカフェスタを存続していくために、パスポート会員になっていただくか、アバターなどのお買い物をしていただけないでしょうか」と呼び掛けた。
「月に1度、コーヒー1杯や雑誌1冊ほどの金額を使っていただくことで今後もカフェスタを存続・運営することができるようになります。何とぞご協力いただますよう、よろしくお願い申し上げます」――お知らせにはこんなふうに書かれている。
お知らせ掲載後、「退会した人も200〜300人程度いたが、有料会員数やアバターアイテム購入も増えている」という。ユーザーからさまざまな反響があり、中には「少しでも現金を集めて、やめてしまおうと思っているのでは」という意見もあったが、「まったくそのようなことはなく、無料で利用できる環境を残してサービスを継続したいと考えている」としている。
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