小中学校にケータイ持ち込み禁止、大阪府の保護者7割が「賛成」
大阪府の橋下知事が、公立小中学校への携帯電話持ち込み禁止を打ち出して議論を呼んだが、大阪府に住む小中学生の保護者に対して行ったアンケート調査で、約7割が学校への持ち込み禁止に賛成という結果が出た。
大阪府の橋下徹知事が、公立小中学校への携帯電話持ち込み禁止を打ち出し、議論を呼んでいる。大阪府に住む小中学生の保護者に対して行ったアンケート調査で、約7割が学校への携帯電話持ち込み禁止に賛成という結果が出た。
ネットエイジアが、大阪府在住で公立の小中学校に通う子どもを持つ22〜59歳に対して12月5日〜7日に携帯電話サイトでアンケートを行い、270人から回答を得た。男性が45.6%、女性が54.4%。
子どもが携帯を持っているか尋ねたところ、43.3%が「持っている」と回答。小学校低学年(1〜3年生)で18.8%、高学年(4〜6年生)で31.5%、中学生で63.3%が持っていた。
性別も加味して見ると、小学校高学年男子は19.0%が、小学校高学年女子は48.4%が、中学生男子は55.6%が、中学生女子は73.2%が持っており、女子の方が持っている割合が高かった。
府が公立小中学校への携帯電話持ち込み禁止の方針を打ち出したことについては72.2%が「賛成」と回答。携帯を持っている子どもの保護者は60.7%が「賛成」、携帯を持っていない子どもの保護者は81.0%が「賛成」と答えた。
賛成の理由には「学校内では必要ない」「授業・勉強の妨げになる」といった意見が多くみられた。一方で「反対」と回答した人の理由には「学校まで距離があるから心配」「子どもの安全のため」といった意見があった。
子どもが携帯を持つのにふさわしい時期を聞いたところ最も多かったのは「高校1年生」(43.3%)。次いで「中学1年生」(20.0%)、「大学生以上」(11.9%)という順だった。
携帯を持っている子どもの保護者は「中学1年生」「高校1年生」がともに30.8%でトップ。持っていない子どもの保護者は「高校1年生」(52.9%)がトップ。
小中学生の子どもが携帯を持つことについて、44.4%の保護者が「あれば便利だができるだけ持たせたくない」、42.2%が「一定のルールを子どもと決めれば賛成」と答えた。
「一定のルールを子どもと決めれば賛成」と答えたのは、子どもに携帯を持たせている保護者で71.8%、持たせていない保護者だと19.6%と大きな差があった。
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