ニュース
Yahoo!株主、取締役会にMicrosoftへの検索事業売却を要請
Yahoo!株主の1社が、MicrosoftがYahoo!との取引に再度関心を示していることを受け、Yahoo!取締役会にMicrosoftへの検索事業売却を要請する書簡を送った。
米Yahoo!の株式である米投資会社Ivory Investment Managementは12月10日、Yahoo!取締役会にMicrosoftとの取り引きについて「価値を最大限にする機会を逃さない」よう促す書簡を送ったことを明らかにした。同社は米Yahoo!株の1.5%を所有する。
IvoryはYahoo!に対し、検索事業をMicrosoftに売却すべきと進言。Microsoftが自社とYahoo!の検索プラットフォームの両方を運営し、Yahoo!がアフィリエイトとして、自社ブランドサイトでの検索から得た売り上げの80%を取得するようにすべきと提案している。
買収金額については、1株当たり24〜29ドルを提案している。
IvoryはYahoo!に送った文書の中で、Yahoo!がこの条件で検索事業をMicrosoftに売却すれば、150億ドル以上が得られ、EBITDA(税引前利益に特別損益、支払い利息、減価償却費を加算したもの)は年間24億ドルとなり、現在よりも5億ドル増えるとの見積もりを記している。
関連記事
- [WSJ] Yahoo!の新CEO候補に元VodafoneのCEOが浮上
- [WSJ] 「Yahoo!との提携なら検討する」とMicrosoftバルマーCEO
Yahoo!を丸ごと買収する可能性をきっぱり否定しているバルマー氏が、検索事業をめぐる提携については「今でも大いに関心がある」と語った。 - 米Yahoo!決算は64%の減益、従業員の10%削減を発表
Yahoo!が大幅減益とともに、4億ドルの経費削減、10%以上の人員削減を発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.