「ナタリー」がコミックニュース開始 新機能「J金平糖」も
コミックに関するニュースを日刊更新する「コミックナタリー」がオープンした。ナタリーもリニューアルし、新機能「J金平糖」が付いた。
音楽ニュースサイト「ナタリー」を運営するナターシャは12月25日、コミックに関するニュースを日刊で更新する「コミックナタリー」を、PC・携帯電話向けにオープンした。日本国内で発売されるコミックの新刊、イベント、映画・ドラマ化情報などを配信する。
ニュースは同社の記者が取材・執筆し、平日毎日、1日5本以上更新する。漫画家のプロフィールや書誌情報、公式サイトへのリンクなどを備えたデータベースも制作。開始時に700人、半年後には1500人分を整備する。
気になる漫画家や作品、イベントなどをウォッチリストに登録すれば、関連する情報をマイページやメールで知らせる機能も備えた。
同社の唐木元編集長は「これまでのコミック情報は、出版社からの公式情報が中心。出版社を横断して細かく情報配信するメディアがなかった」と指摘。その背景には「プレスリリース配信やサンプルの配布といったプロモーションが漫画業界には存在しなかった」ことがあるとみて、まずは出版社との関係を築き、コンテンツを充実させていく考えだ。
収益はナタリーと同様、ニュースの外部サイトへの配信と、広告から得る計画だが「コミックニュースの外部配信自体、前例がない。市場を開拓していく必要がある」と大山卓也社長は気を引き締める。
同日、ナタリーもリニューアルした。新たに、気になるニュースやイベント、商品、ユーザーなどに「金平糖」(こんぺいとう)マークを付けると、関連する新着情報をマイページなどで確認できる「J金平糖」(じぇいこんぺいとう、Jkonpeito)機能を装備した。
ニュースに金平糖を付けると、ニュースに関する新着コメントやタグをマイページに表示。イベントや商品に付けると、開催日や発売日が近づいた時に告知する。ユーザーに付けると、ユーザーの新着コメントを確認できる。新着情報をメール配信する機能も備えた。J金平糖はコミックナタリーでも利用できる。
新機能のアイコンに金平糖を採用した理由について「ユーザーが好きなコンテンツに星マークやハートマークを付けて賛同を示せるサービスが増えているが、ナタリーの場合は情報のウォッチ=賛同や好意の表明ではないため、中立的な意味を表す目印として、古くから日本人に愛されてきた金平糖をアイコンとして採用した」と説明している。
ちなみにナタリーには、記事ページにソーシャルブックマークで付いたコメントを表示する「N.A.O.Y.A.」という機能がある。
ナタリーは2007年2月にオープンし、PC版の月間ページビューは270万、携帯版は150万。それぞれ、半年でほぼ倍増したという。
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