任天堂と電通は、家庭用ゲーム機「Wii」向け動画配信サービス「Wiiの間チャンネル」を来春に始める。基本的には無料のサービスだが、有料コンテンツを配信するオプションサービスを夏ごろに提供する予定。「お茶の間復権」が狙いという。
Wiiをインターネットに接続し、「Wiiショッピングチャンネル」からソフトをダウンロードして利用する。コンテンツはジャンルやターゲットにこだわらず、幅広く展開するとしている。
任天堂が開発・運営を担当。電通は外部企業と交渉し、独自のコンテンツ制作体制を構築する。海外展開も検討している。
サービス名は「お茶の間」と「Wii」を組み合わせた造語。「Wiiが接続されたテレビのあるリビングルームが、家族や友人のコミュニケーションの場としてもっと楽しくなり、お茶の間に笑顔が広がることを目指す」としている。
Wiiは今年9月末で世界で3455万台出荷。ユーザーの8割はリビングルームのテレビに、4割はネットに接続しており、ユーザーの男女比はほぼ半々、幅広い年代に使われているという。
関連記事
- 「任天堂と電通、Wii向け動画サービス」の報道
独自のアニメや娯楽プログラムをWiiに配信する動画サービスの計画が報じられた。(ロイター) - 任天堂の岩田聡社長が目指すもの
Wiiでゲームのユーザー層に広げ、DSiでiPodの領域まで侵出しようとしている岩田氏は、「生活必需品でない当社製品を購入してもらう方法を常に考えていきたい」と語る。(ロイター) - 「Wii」国内販売数700万台突破 発売から約2年で
エンターブレインによると、任天堂のゲーム機「Wii」の国内での推定累計販売台数が700万台を突破した。 - Wii向け動画配信、12月にスタート
Wii向けVODサービス「みんなのシアター Wii」を富士ソフトが12月に始める。アニメや映画などを、1本100〜400円程度でストリーミング配信する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.