ミニノート「メーカー気にしない」64%
ミニノートPCのメーカーを気にする人は少数派という調査結果。64%が「メーカーを気にしない」と答え、「国内大手メーカー製でなければ検討対象にならない」は10.6%にとどまった。
低価格なミニノートPCが人気を集めているが、メーカーを気にしない人が多数派のようだ。アスキーメディアワークスが12月に実施した調査では「メーカーを特に気にしない」は64%。「国内大手メーカー製でなければ検討対象にならない」は10.6%にとどまった。
ミニノートは、価格7万円以下・重さ1.5キロ以下のノートPCと定義。昨年8月初旬と12月中旬の2回、アスキー総研のモニターにWeb調査を行って結果を比較した。8月は655人、12月は1455人が回答した。
「ミニノートのメーカーを特に気にしない」は、12月は64%と8月より8.1ポイント増加。「国内大手メーカーでなければ検討対象にならない」は、12月は10.6%と8月より0.5ポイント減少した。
「ASUSTeKやAcerなどがミニノートの分野で先導的役割を果たしたことで、メーカーに対する見方は大きくかわりつつあるとみられる」(同社)
「ミニノートの特徴を詳しく知っている」は8月に30.8%だったが、12月には52%に増加。ミニノートの所有率は12月で11.4%と、8月の3.7%から約3倍に増えた。購入を考えている人は微増で、「購入を予定」は8月が4.1%、12月が4.3%、「購入を検討」は8月が16%、12月が16.2%だった。
12月の結果を年代別に見ると、所有率は40代が最も高く12.8%。「購入を予定」は30代が、「購入を検討」は20代が最も多かった。「当面は30代が購入の中心となると予想されるものの、その後、20代以下の若年層に広がる可能性がある」(同社)
ミニノートの良いところを聞いたところ、2回の調査とも、上位3つは「重量が軽い」「価格が安い」「小さい」。12月の調査で、この3つの意見を挙げた人の割合は、8月よりもそれぞれ10ポイントほど伸びた。「実際に店頭で商品を目にするなど、実感として軽さや小ささの評価が高まったと考えられる」(同社)
ミニノートについて気になることも聞いた。12月のトップは「処理速度が遅い」(44%)で、8月(37%)から増加。「CD・DVDドライブが付いていない」という意見も増えていた。8月の調査で最も多かった「HDDなどの保存容量が少ない」は41%から、12月は32%へ減少。「バッテリーも持ち時間が短い」「キーボードが使いづらそう」「ディスプレイが見づらそう」も減少していた。
12月の調査で、ミニノート購入者に、買って実感したミニノートの良さを挙げてもらったところ、「従来のPCより安く手に入った」(64.5%)「従来のPCより気軽に外に持ち出せる」(61.4%)という意見が上位に並んだ。「携帯電話・スマートフォンに比べて文字が入力しやすい」(31.9%)、「携帯・スマートフォンに比べてWebが見やすい」(27.1%)のように、ほかのモバイル機器と比較して良さを実感している人もいた。
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