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液漏れしにくい新アルカリ乾電池 日立マクセル

液漏れをしにくくしたアルカリ乾電池を日立マクセルが発売する。もし液漏れした場合には電池交換や機器修理も行う補償付きだ。

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 日立マクセルは、アルカリ乾電池「ボルテージ」の新製品として、液漏れしにくい構造の製品を4月1日に発売する。液漏れした場合は電池交換や機器修理を行う補償付きだ。

 同社の特許技術を使って新開発した新亜鉛合金「MICROZINC(ミクロジンク) α」を負極材に採用し、過放電による液漏れを起こりにくくした。

 乾電池が過放電状態になると、電池内に水素ガスが発生して内圧が上昇し、破裂の原因となる。破裂を防ぐため、内部の安全弁が開いて水素ガスを放出するが、同時にアルカリ液も放出されてしまい、液漏れの原因になっていた。

 MICROZINC αは、水素ガス発生の要因となる亜鉛を従来の亜鉛合金より効果的に使用できるため、水素ガスの発生量を抑え、液漏れも防げるという。電池の持ち時間も従来品より5%長いという。

 ラインアップは単1形から9V形まで。使用推奨期限(5年)以内で、単3・単4形を正しく使用していて液漏れした場合、無料で、電池交換や、機器を修理・交換する補償も付ける。

 オープン価格で、実売予想価格は単3形4本パックが500円前後、単3形8本パックが900円前後。単3・単4形を合わせ、1カ月に1000万個以上の販売を目指す。

 電池工業会によると、電池に関するクレームのうち80%は液漏れ関連。同社の梶井修執行役・一次電池事業部担当は、過放電による液漏れを防ぐことで「お客様も安心できる。クレームも減って、販売店にも貢献できる」と話す。

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