セキュリティ企業の米Symantecは、中国で禁止されているギャンブルを宣伝するスパムメールを見つけたと伝えた。
Symantecによると、スパムメールは中国語でオンラインカジノやスポーツギャンブルを宣伝する。中国語のギャンブルスパムが出現したのは初めてだとみられる。
文面の構成は英語のカジノスパムと類似し、ソフトウェアパッケージをダウンロードしてアカウントを登録するよう促し、登録を済ませると現金やポイント獲得の賭け事に参加できるようになる。送信者名や件名がランダム化されているところも英語版と共通しているという。
中国で合法的にギャンブルができるのはマカオのみだが、マカオに行かなくてもカジノで遊びたいという需要の高まりに伴い、ギャンブル宣伝という中国語スパムの新たなトレンドが生まれているのかもしれないとSymantec。
中国語のギャンブルスパムはまだ流通量が多くないものの、オンラインカジノビジネスの標的が英語以外の言語にも広がっている兆候だとし、「今後の展開が注目される」と解説している。
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