新作漫画やSF小説を無料配信、ブログ貼り付けやブクマも バンダイビジュアル「YOMBAN」
バンダイビジュアルが、新作漫画や小説を無料配信するサイト「YOMBAN」をオープン。ネット上で“ネタ”にしてもらいながら、アニメやゲームの原作となる作品を生み出す狙いだ。
バンダイビジュアルは2月2日、新作漫画や小説を無料配信するサイト「読むバンダイビジュアル YOMBAN(よむばん)」をオープンした。作品はブックマークやブログへの貼り付けが可能。ネット上で“ネタ”にしてもらいながら、アニメやゲームの原作となる作品を生み出し、新ビジネスに育てる狙いだ。
まずは、イラストレーターささきむつみさんの漫画や、SF作家森岡浩之さんの書き下ろし小説など11作品の連載をスタートした。3月にはSF作家の円城塔さんが小説を新連載するなど、順次新作を追加。名のある作家の作品に加え新人の作品も多く掲載し、新人発掘を目指す。コンテンツは、3月以降、毎月1日と15日に更新する。
作品はプラグイン不要のWebブラウザ用電子書籍ビューアで閲覧。ページをめくるような感覚で読め、自由に拡大・縮小できる。気に入ったページをブログに張り付けたり、ソーシャルブックマークに投稿する機能も備えた。
同社作品のイラストなどを投稿する「読者コーナー KAKBAN」も設置した。特定の作品についてデータやはがきでイラストを募集し、ブログなどで紹介。優秀な作品にはQUOカードや声優サイン入りポスターなど賞品を贈る。
まずは「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」のイラスト募集を始めた。身の回りの“オタク話”を投稿するコーナーや、アニメ化してほしい作品を募集するコーナーも設置した。
同社はアニメDVDなど映像作品の制作・販売を中心に事業を展開してきたが、YOMBANは、アニメの原作となる漫画や小説も自社で生み出す狙い。原作出版社や製作委員会に参加する企業などと収益や権利を分け合うのではなく、作品発表からアニメ化・ゲーム化、グッズ化まで同社主導で展開し、収益や権利をバンダイグループで独占できる作品の創出を目指す。
オープン記念として、公開されている漫画作品を読んでクイズに答えると、「VAIO Type P」や「BRAVIA」「ニンテンドーDSi」などが当たるキャンペーンを展開している。
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