ニュース
米ミシガン州地方紙も紙からオンラインへ 174年の歴史に終止符
広告収入の減少でビジネスモデルが持続できなくなったことで、Ann Arbor Newsは日刊紙の発行をやめてオンラインに移行する。
米ミシガン州アナーバー市の地元紙Ann Arbor Newsが3月23日、1835年以来続けてきた日刊紙の発行を終了し、オンラインに移行することを明らかにした。
オンライン移行を決めた理由は巨額の赤字。発行人ローレル・チャンピオン氏は、「今のビジネスモデルは持続できない」としている。1月の同紙の広告収入は、前年同月から20%減少したという。
日刊紙の発行は7月で終了し、年内にWebサイトAnnArbor.comを立ち上げる。オンラインに加え、印刷版を週2回発行する。オンライン版にはSNS機能を付けることなどを考えているという。
同紙は発行部数約4万5000部、従業員は272人。従業員の一部は、オンライン版を運営する新会社で働くことになる。
米新聞社は不況による広告収入減に苦しんでおり、先にもシアトルの大手新聞Seattle Post-Intelligencerが、紙媒体から撤退してオンライン化する計画を発表している。
関連記事
- 日刊紙のない都市が出現? 米都市から消える新聞
- 146年の歴史に幕――シアトルの大手新聞が完全オンライン化へ
- 新聞離れとは“夕刊離れ”のこと? 「読んでいない」が46.8%
- 産経新聞、なぜ無料でiPhoneに 「失敗続き」の電子新聞チャレンジに手応え
- ロサンゼルスMBA留学日記:あえて言う「新聞に未来はない」
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.