米Oracleは4月20日、米Sun Microsystemsを約74億ドルで買収することについて、Sunと合意したと発表した。Sun株主の合意などを経て、正式に決定する。
Sun株式を、1株当たり9.5ドルで買収。「最高のエンタープライズソフトウェアとミッションクリティカルなコンピューティングシステムが融合する」とし、顧客側の作業負担なしで両社のシステムを統合するとしている。
Oracleの企業サイトトップページには、「Oracle Buys Sun」と、Sunのサイトには「ORACLE TO BUY SUN」書かれた大きなバナーが掲載されている。
Sunをめぐっては、米IBMや米Hewlett-Packard(HP)も買収提案したと報じられていた。HPとOracleでSunを2分割する案もあったとされる。
4月22日〜24日に東京で開かれるOracleのイベント「Oracle OpenWorld Tokyo」では、当初予定していたラリー・エリソンCEOに代わり、チャールズ・フィリップス社長が講演する。
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