USENは5月12日、子会社で映画配給を手掛けるギャガ・コミュニケーションズの全株式を、MBO(経営陣による企業買収)方式で、ギャガ会長の依田巽氏が全株式を保有する会社などに譲渡するための協議を始めたと発表した。
ギャガ株式は、USENが58.3%、USEN子会社アルメックスが41.7%を保有しているが、アルメックス保有分も含めた全株式を譲渡する。
譲渡についての優先交渉権を、依田氏が全株式を保有するティーワイリミテッドと、木下工務店の連合グループに与えた。優先交渉権の期限は6月23日。
ギャガは今期の黒字転換を目指して事業を再構築中。「独立した体勢によるスピーディーな対応で強固なマーケットポジションを築いていくことが有益と判断した」としている。
USENは、動画配信事業を展開するGyaO株式の51%をヤフーに譲渡するなど、不採算事業の整理・再編を加速している。
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