凸版印刷と紀伊国屋書店は6月1日、大学向け各種システムの提供で業務提携すると発表した。
凸版が持つIT技術や、ICカード、デジタルサイネージなどの技術と、紀伊国屋が持つ学術コンテンツの流通・利用のノウハウと大学市場での営業力を組み合わせる。パンフレット制作や広告展開による大学の広報・ブランディング支援、eラーニング、電子出版、ICカード学生証や電子掲示板を使った学内情報配信サービスなど、大学関連業務を幅広く支援する。2010年度に20大学・10億円の売り上げを目指す。
出版業界では、大日本印刷が丸善やジュンク堂を傘下にするなどの動きがある。両社は今後、「両社の持つリソース、技術を活用し大学市場以外の分野でも新事業を展開できないか、積極的に検討していく」としている。
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