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Kasperskyかたる偽ソフト、システムツールを人質に
「Kaspersky Lab Antivirus Online」を名乗るソフトは、同社とは無関係のランサムウェアだという。
ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labは7月21日のブログで、同社の名をかたった偽ウイルス対策ソフトが出回っているとして注意を促した。
問題のソフトは「Kaspersky Lab Antivirus Online」という名称を名乗り、「あなたのコンピューターはウイルスに感染しています」という内容のロシア語のメッセージを表示。ウイルスの暗号を解読して駆除するためと称し、指定の番号に有料のSMSを送信するよう促す。
Kasperskyによると、これは同社とは無関係で、ユーザーのコンピューターを人質に取って金銭を要求する「ランサムウェア」(脅迫プログラム)の一種だという。感染すると、タスクマネージャなどのシステムツールが使えなくなってしまう。
最近の傾向として、偽ウイルス対策ソフトがランサムウェアの手口を取り入れるようになっており、Kasperskyは感染してしまったユーザーのために、削除ツールを無料で配布している。
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