「蛍光灯型LED照明は、現段階では蛍光灯の代替品としては未成熟」――日本電球工業会は7月24日、LED照明と蛍光灯を比較し、性能や安全性などを調査した結果、こう結論付けた。
メーカー7社が販売している蛍光灯形LED照明の消費電力や演色性、直下照度などを、直管蛍光灯2機種と比較した。
総合効率では、一部のLED照明に蛍光灯をしのぐものがあったが、全体の光量を表す全光束は、LED照明は蛍光灯の約40〜45%、真下の明るさを示す直下照度は約60〜70%にとどまった。コスト面でも、大半が蛍光灯より高コストだった。
LED照明の重量は、7機種中3機種が、日本工業規格で定められた上限(500グラム)を超えていたため、「衝撃や振動などにより、器具から外れ、落下する可能性がある」と指摘。感電防止処理など安全性についても、一般的な電気製品の安全基準と照らした場合、すべての製品に不具合があったという。
関連記事
- 広がるLED照明 集魚灯からトンボ型の街灯まで
魚を集める集魚灯から、トンボ型の街灯まで――ライティングジャパンに、さまざまな用途のLED照明が展示されている。 - “適所適光”、用途に合った照明を――次世代照明LED
@IT MONOistとITmediaの共同企画が、「これを見れば分かる! デジタル技術の仕組みと傾向」にグレードアップしてITmedia Newsに登場。第1回は、LED照明についてお伝えします。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.