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「オリコンチャート」記事めぐる訴訟、オリコンが請求放棄で和解
オリコンチャートをめぐる雑誌記事で名誉が傷つけられたとして、記事中でコメントした音楽ジャーナリストにオリコンが損害賠償を求めた訴訟は、和解が成立した。
「オリコンチャート」をめぐる雑誌記事で名誉が傷つけられたとして、記事中でコメントした音楽ジャーナリストにオリコンが損害賠償を求めた訴訟は8月3日、東京高裁で和解が成立した。オリコン側が請求を放棄する内容で、音楽ジャーナリスト側は実質勝訴だとしている。
オリコンによると、記事を掲載したサイゾーが、記事について同社と音楽ジャーナリストの烏賀陽弘道さんに謝罪。これを受け、東京高裁が提示した和解案に基づき、同社が烏賀陽さんに対する損害賠償請求を放棄し、烏賀陽さんも反訴請求を放棄することで和解が成立した。
訴訟は、2006年に月刊誌「サイゾー」に掲載されたオリコンチャートに関する記事をめぐるもの。烏賀陽さんが編集部の電話取材にこたえてコメントした内容が「事実誤認に基づいており、名誉が傷つけられた」として、同社は同年12月、5000万円の損害賠償を求めてに提訴した。記事を掲載した出版社ではなく、記事中でコメントしたジャーナリストを訴えた異例のケースだったことから、ネットユーザーやジャーナリストから「言論妨害ではないか」と批判が相次いでいた。
08年4月の東京地裁判決は、烏賀陽さんに100万円の支払いを命じる一方、烏賀陽さんの反訴は棄却していた。
烏賀陽さんは自身のWebサイトで「勝訴しました」と和解を報告。「オリコンは判決を待たずに自らが『敗訴』を宣言する『請求放棄』をしました」とコメントしている。
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雑誌記事で名誉が傷つけられたとして、オリコンが音楽ジャーナリストに5000万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていたことが分かった。ジャーナリストやネットユーザーからは「出版社ではなくジャーナリストを訴えるのは言論妨害ではないか」と批判が出ている。
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