ネット時代のLinuxザウルス? シャープ「NetWalker」が狙う新市場
「ザウルスの時代からネットの時代になった」――シャープの新ネット端末は、携帯電話やNetbookユーザーの2台目需要を狙っている。
シャープが8月27日に発表した「NetWalker」は、手のひらサイズでLinux(Ubuntu)を搭載したMID(Mobile Internet Device)だ。狙うのは、携帯電話やNetbookユーザーの“2台目”。「久々の大ヒットになるのではないか」と、同社の松本雅史副社長は期待をかける。
PCや携帯電話、電子辞書などのノウハウを投入して開発した端末。5インチのタッチパネルディスプレイ(1024×600ピクセル表示)とフルキーボート、無線LAN機能を搭載。電源オンから3秒で起動し、バッテリー連続駆動時間は約10時間。OpenOffice.orgやFirefox、Thunderbirdなど、PCでおなじみのソフトがプリインストールされている(→詳細なスペック記事)。
Netbookより小さく高速起動で、携帯電話より高機能なのを売りに、Netbookや携帯電話ユーザーの2台目需要を開拓したい考えだ。女性の利用にも期待しており、発表会では、ラインストーンなどでデコレーションした本体も展示されていた。電子辞書コンテンツも提供する予定で、電子辞書ユーザーのニーズも見込んでいる。
シャープ製品では、同様の外観でLinuxを搭載したPDA「Zaurus」を思い起こさせるが、NetWalkerは「まったく新しい概念の端末」(同社のパーソナルソリューション 新井優司 副本部長)という。「Webが当たり前の世界になってきたクラウド時代の端末。Zaurusの時代からネットの時代になった」
発売から半年で10万台の販売が目標。海外展開も計画している。「携帯、Netbook、電子辞書市場の3%を取り込めると見込むと、国内で100万台は売れる。2010年度はその半分・50万台以上を狙う。国内、海外含めて大きく伸びるのでは。かなり力を入れ、いろんなメディアで仕掛けていく」(松本副社長)
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