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「青春こんぶ」販売中止 パッケージイラストにトレース判明
女子中学生のイラストがパッケージに描かれたことで話題になった「青春こんぶ」が販売中止に。女子中学生のポーズが、ほかの作品からのトレースだったことが判明したためという。
昆布に女子中学生のイラストをあしらったことで話題になった「青春こんぶ」が販売停止に追い込まれた。イラストのキャラクターのポーズが別のイラストをトレースしたものだったことが判明したためで、店頭販売分は回収、ネット販売した分も回収・返金する予定だ。
青春こんぶの販売元・藤田昆布加工場(北海道えりも町)によると、9月14日夜、「青春こんぶのパッケージイラストは盗用ではないか」という内容のメールが送られてきたという。翌日から販売を一時停止した上で、イラストレーターに確認した結果、他作品からポーズをトレースしたことを認めたため、販売中止を決めた。
18日朝には、サイトに経緯の説明と、「ご迷惑とご心配をおかけいたしました。心よりお詫び申し上げます」という謝罪文を掲載。「青春こんぶを、作家・キャラクターとともに成長・発展させ、襟裳岬の象徴にしたいという夢が、このようなことになってしまったことは残念」とした上で、「できれば、仕切り直しして再開させたい」と表明している。
今後は新たにイラストレーターを探した上で、装いを新たに「青春こんぶ」の販売を続ける予定だ。パッケージキャラクターの女子中学生「岬襟裳」(みさきえりも)と「千島霧夏」(ちしまきりか)は、今後も生かすという。
「すでに2次創作作品も何点か届いており、今回の件で応援イラストも頂いた。少ないですが、ファンもいるので今後も続けていきたい」(担当者)としている。
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