任天堂は10月29日、2010年3月期の連結業績予想を下方修正し、売上高が前回予想から3000億円減の1兆5000億円、営業利益は同1200億円減の3700億円にとどまる見通しだと発表した。「Wii」ハードの販売落ち込みや値下げの影響に加え、円高が影響した。
経常利益は同1300億円減の3700億円、純利益は同700億円減の2300億円を見込む。前期実績から減収減益に転じる見通しだ。
Wii販売台数目標は下方修正し、当初目標から600万台減の2000万台とした。4〜9月期のWii販売台数は合計575万台(国内72万台)で、前年同期の1010万台から大きく減少。ソフトは合計7621万本(前年同期は8141万本)だったが、ハード販売をけん引できなかった。
4〜9月期のニンテンドーDS販売台数は1170万台(前年同期は1373万台)、ニンテンドーDSiは715万台。ソフトは7115万本(同8502万本)。「ポケットモンスター ハートゴールド/ソウルシルバー」が200万本を超え、「ドラゴンクエストIX」が400万本を超えるなどヒットしたが、海外でヒットタイトルが少なく、全体では落ち込んだ。
4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比34.5%減の5480億円、営業益が58.6%減の1043億円、経常益が53.4%減の1106億円、純利益は52.0%減の694億円と大幅な減収減益だった。
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