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Appleが「iPhone OS 4.0」発表 マルチタスクに対応
バージョン4.0はサードパーティーアプリの複数同時実行、モバイル広告プラットフォーム「iAd」などの新機能を備える。
米Appleは4月8日、「iPhone OS 4.0」を発表した。リリースは今夏の予定で、秋にはiPad向けにも提供する。また開発者向けに同OSのソフト開発キットのβ版をリリースした。
同バージョンでは、サードパーティーアプリを複数同時に実行できるマルチタスク機能、フォルダでアプリを整理できる機能、iPhone向けiBooks、モバイル広告プラットフォーム「iAd」などの新機能が盛り込まれている。
iAdは、アプリ内からフルスクリーンのインタラクティブ広告を表示できるというもの。現行のiPhone OSでは、ユーザーがアプリ内で広告をクリックするとWebブラウザが立ち上がって広告ページが表示され、広告を見終わった後でアプリに戻って来ないといけないが、iAdではアプリから離れずに広告を閲覧できる。Appleが広告枠を販売し、アプリ開発者は広告収入の60%を受け取る。
このほか新版には、企業向けのセキュリティ機能、ゲームのソーシャル機能をサポートする「Game Center」なども搭載されている(→詳細記事)。
ただし、iPhoneの既存機種すべてでバージョン4.0の機能が利用できるわけではないという。例えば、マルチタスクはiPhone 3GSまたは第3世代iPod touchでのみサポートする。
Appleは今夏、iPhone OS 4.0を搭載した新型iPhoneをリリースするとみられている。
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