国会図書館は7月20日、書籍全文検索の実証実験を行うと発表した。書籍データからテキストを抽出し、図書館内で検索できるようにする実験などを、来年2〜3月ごろに行う予定で、参加する出版社や印刷会社を募集している。
書籍のDTPデータや電子書籍データからテキストを抽出して汎用フォーマット化し、図書館利用者が検索できるようにしたり、出版社などサービスプロバイダ向けにAPIで提供するといった実験を想定。書籍データを提供する出版社・印刷会社を8月31日まで募集している。
来年1月までに実験用システムを構築し、2〜3月に実験を実施して結果を取りまとめる予定だ。
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