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「タコイカウイルス」作者を逮捕 警視庁、器物損壊容疑を初適用

Winnyで拡大した「タコイカウイルス」の作者を警視庁が器物損壊容疑を適用して逮捕。「CLANNAD」画像が入った「原田ウイルス」の作者として有罪判決を受けた男だった。

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 ファイル共有ソフト「Winny」経由で感染する「タコイカウイルス」を作成し、PCを壊したとして、警視庁は8月4日、器物損壊の疑いで大阪府泉佐野市の会社員の男(27)を逮捕した。ウイルスによるHDD破壊に器物損壊容疑を適用したのは初めてという。

 男は2008年1月、アニメ「CLANNAD」の静止画が入った「原田ウイルス」を作成し、ウイルス作者として国内で初めて逮捕され、著作権法違反の有罪判決を受けて執行猶予中だった(国内初、ウイルス作者逮捕 CLANNAD画像の「著作権侵害」で)。

photophoto タコイカウイルスを実行すると、動画を再生させ、タコやイカの画像でファイルを上書きしていく

 調べによると、男は今年6月、北海道の男性のPCがウイルスをダウンロードしたことで感染し、HDDを使用不能にした疑いがもたれている。報道によると、男は「プログラミング技術が向上したか試したかった」「違法ダウンロードしている人を懲らしめたかった」などと話しているという。

 タコイカウイルスは09年夏に出現。動画ファイルに偽装したスクリーンセーバー(.scr)形式のファイルになっており、実行してしまうとPC内のファイルをタコやイカなどの画像で次々に上書きしていく(「タコイカウイルス」夏ごろから拡大 タコやイカの画像でファイル上書き)。個人情報を送信している形跡もあり、報道によると、男は5万人分の情報を集めたと話しているという。

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