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Slide買収、Zynga出資――Googleのソーシャルネットワークはどうなる?(1/2 ページ)

GoogleがSlideにZyngaとソーシャル関連企業の買収、出資を進めているが、それをソーシャルネットワーク戦略にどう生かすのだろうか。

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eWEEK

 ソーシャルアプリメーカーSlideを買収し、ソーシャルゲーム企業Zyngaに1億ドルを投資したことで、Googleのソーシャルネットワーク戦略に新たな機会が開かれた。

 以前のFacebookやMySpaceと同じように、Googleは明らかに、「人々は自らのソーシャルネットワーク体験を高めるために、ソーシャルウィジェットを使ったり、ゲームをプレイしたがっている」と感じている。

 一部には、Google固有のソーシャルグラフ――Googleアカウントに根ざし、GmailやGoogle Appsを含む――を使うことで、ソーシャル体験をまとめ上げることができると信じている向きもいる。

 Googleはソーシャルネットワーク「Google Me」を構築中とうわさされているが、それを認めていない。同社は、ユーザーを引き留め、情報を共有させるようなコンテンツを彼らの目の前に提示したいと考えている。オンライン広告仲介最大手の同社が、効果的なソーシャル広告キャンペーンを作り出したいと考えるのは道理だ。

 Googleのソーシャル戦略の問題は、ソーシャルな要素があるツールを複数持っていながら、それらが互いに隔絶されているということだ。

 Google BuzzはGmailから収集した大規模なソーシャルグラフを活用した対話交流サービスだ。プライバシー問題が起きたにもかかわらず、Buzzは数千万人のユーザーを集めた。Googleのソーシャルへの渇望を物語っている。

 Buzzを使おうと思えば使えるGmailユーザーは約2億人しかいない。大きな数字ではあるが、5億人というFacebookの巨大なユーザー基盤と比べると見劣りする。

 Altimeter Groupのアナリスト、ジェレミア・オーヤン氏は、GoogleのキラーソーシャルネットワークはGoogleアカウントユーザーの数だと確信している。その中には、Google Apps、Google Voice、Google Reader、iGoogle、Google Latitudeなど多数のGoogleサービスのユーザーが含まれる。

 GoogleはeWEEKに、Googleアカウント利用者は「数億人」に上ると語ったが、具体的な数は明らかにしなかった。Googleアカウントには真のユーザー基盤があるとオーヤン氏は語る。

 同氏はSlideの買収について、GoogleはSlideの「Top Friends」や「Super Poke」などのアプリをFacebookユーザーに関するデータにリーチする経路として、自身のソーシャルネットワークのために使うだろうと確信している。

 同社の独自ソーシャルネットワークはBuzz、Google Docs、その他Google Appsのアプリを含み、Googleアカウントを主軸としてさまざまなWebサービスを織り込むだろう。

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