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自宅から電子書籍を借りられる DNP、電子図書館構築支援サービス
DNPグループが電子図書館構築支援サービスを開始。同じ書籍で紙と電子のどちらか借りたい方を選んだり、自宅から電子書籍を借りることもできるようになる。
大日本印刷と傘下の書店持ち株会社・CHIグループは10月から、電子図書館構築支援サービスを始める。貸し出し配信システムから電子書籍の使用許諾まで、電子図書館に必要なものを一括提供する。
大学図書館や公共図書館が電子書籍貸し出しサービスを行えるようにするASP型サービス。CHI子会社の図書館流通センターが持つ書籍データベースと各図書館の貸し出しシステムを連動させる。検索で借りたい書籍が見つかった場合、利用者は紙か電子のどちらかを選んで借りることができるようにする。
利用者に会員IDを発行し、自宅PCからの利用も可能。紙の書籍と同様に電子書籍を一定期間閲覧できるようにする貸し出し処理や、紙の書籍の貸し出し予約受け付けなども行える。
電子書籍の配本ではDNPグループのモバイルブック・ジェーピーと協力。出版社から許諾を得た自然科学、人文科学分野の書籍や実用書、教育・学習関連書など約5000タイトルを図書館向けに販売する。図書館は購入数分のライセンス料を支払い、ライセンス数分の同時貸し出しが可能になる仕組みだ。PDFやXML、Flashなど各種形式に対応する。
サイト構築・運用ASPサービスは月額5万円(税抜き)から。電子書籍数を1万タイトル以上に拡充するほか、2011年度には電子書籍端末やiPadにも対応させる計画。5年後に500館に導入、20億円の売り上げを目指す。
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