宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月8日、小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルから採取した微粒子の画像を公開した。
画像は、カプセルのサンプルコンテナの内部をこすり取った特殊なへら(テフロン製、幅3ミリ×長さ6ミリ)を電子顕微鏡で撮影したもの。画像の赤い丸の部分に、アルミ粉とは異なる性質を持つと思われる微粒子が写っている。1μメートル以下のものを含め、こうした微細な粒子が100ほど見つかったという。
JAXAは微粒子の由来は不明としており、今後の分析でイトカワのものかどうかを慎重に調べる。
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