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IBMのコンピュータ「Watson」、テレビでクイズ王と対決
IBMのコンピュータシステム「Watson」が、2月に人気クイズ番組「Jeopardy!」に出演。人間とクイズで戦う。
米IBMは12月14日、同社のコンピュータ「Watson」が人気クイズ番組「Jeopardy!」に出演し、クイズ王と対戦すると発表した。
番組は2011年2月14〜16日にわたって放送され、WatsonはJeopardy!のチャンピオン、ケン・ジェニングス氏とブラッド・ラッター氏と戦う。
Watsonは、IBM創設者トーマス・J・ワトソン氏にちなんで命名されたコンピュータ。「迅速かつ正確に自然言語での質問に正解する」という人間の能力に対抗することを目指して開発された。既にJeopardy!の元チャンピオンと50を超える「スパーリング」を行い、また同番組の参加希望者が受けるのと同じテストに合格している。
IBMは、Watsonは大量のデータを分析して正確か答えを返したり、その答えの確かさを評価できるため、その技術は医療や顧客サポートなどさまざまな分野に応用できるとしている。
今回の対戦は、1位に100万ドル、2位に30万ドル、3位に20万ドルの賞金が支払われる。クイズ王は賞金の半額を、IBMは全額を慈善事業に寄付する。
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