ニュース
ブロッコリー、小売り事業から撤退 店舗をアニメイトに譲渡
ブロッコリーがリテール(小売り)事業から撤退。「アニブロゲーマーズ」16店舗と通販サイトをアニメイトに譲渡する。
ブロッコリーは3月30日、リテール(小売り)事業から撤退すると発表した。「アニブロゲーマーズ」16店舗と通販サイトを含む同事業を、店舗を共同運営してきたアニメイトに6月1日付けで譲渡する。小売り事業は営業赤字が続いており、市場の先行きも不透明なことから、今後はカードゲームなどに集中して「コンテンツ&リアルグッズメーカーとして再起を図る」としている。
アニブロゲーマーズ16店舗とゲーマーズ通信販売を含む同事業を、アニメイトに約2億5000万円で譲渡する。両社は2008年に資本・業務提携し、アニメイトはブロッコリーに出資した上でアニブロゲーマーズ店舗を共同で展開してきた。アニメイトとは今後も提携関係を維持する。
同事業は2010年2月期まで3期累計の売上高207億100万円に対し、7億1400万円の営業赤字。船橋・岡山店の閉店や池袋店・津田沼店の新規出店といったスクラップ&ビルドなどを進めてきたが、黒字体質への転換が果たせなかった。エンターテイメント系ソフトの電子化によるパッケージ販売の縮小やネット通販の拡大といった市場要因、資金力・人的資源の不足という課題もあり、小売りから撤退してカードゲームなどのエンターテイメント事業に集中し、黒字体質への転換を目指す必要があると判断した。
今後ブロッコリーは5年以内の売上高50億円、営業利益率10%を目指し、「コンテンツ&リアルグッズメーカーとして再起を図る」としている。
関連記事
- アニメイトがブロッコリーに出資 「アニブロ」で新規出店
アニメイトがブロッコリーに出資し、発行済み株式の11.31%を取得した。両社は合弁会社「アニブロ」も設立し、アニメグッズ開発やショップの新規出店を行う。 - ゲーマーズ本店が「アニブロゲーマーズ」に
ブロッコリーとアニメイトが共同展開するショップ名は「アニブロゲーマーズ」に。池袋に第1号店を出店するほか、秋葉原のゲーマーズ本店も変更する。 - 通り魔事件も影響 ブロッコリーが最終赤字に
ブロッコリーが09年2月期通期の連結業績予想を下方修正し、最終損益が4億4800万円の赤字に転落する見通しだと発表した。旗艦店舗のある秋葉原で起きた無差別殺傷事件の影響で一時的に客足が遠のいたことなどが原因としている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.