カヤックが「公の場に猛ダッシュ」 サイバーエージェントなど出資、人材採用加速
カヤックがサイバーエージェントなどから3億5000万円を調達。人材採用を強化し、プロジェクトや事業部丸ごとの移籍を引き受ける「チーム採用」や、京都支社の開設も。
カヤック(神奈川県鎌倉市)は4月8日、サイバーエージェントなどを引受先とする総額3億5000万円の第三者割当増資を実施したと発表した。今後、人材採用を強化するなどし、「この春、カヤックは大きく前進します。公の場に猛ダッシュででていきます」という。
第三者割当増資は4月1日払い込みで実施し、サイバーエージェントのほか、「ZOZO」のスタートトゥデイと、グロービス・キャピタル・パートナーズが運営するファンドが引き受けた。1億円を出資したサイバーエージェントは「優秀なクリエイターが多く在籍し、ネット業界においてユニークなサービスを提供する会社としての認知も高く、今後のスマートフォン市場拡大に伴う更なる成長と、将来的な当社サービスとのシナジーが期待できる」と説明している。
今後人材採用を強化していくが、「カヤックに入りたい、でも自分が選んだ今隣にいるヤツとこれからも共にやっていきたい」という人向けに「事業部まるごと、プロジェクトチーム丸ごと」移籍する「チーム採用」や、「企業丸ごと」の買収案件も募集する。鎌倉市内にある本社から徒歩圏内の歴史ある建物に「カヤック寮」を作り、住居も提供する。
また東日本大震災の影響から関西圏の採用を強化し、京都支社を開設。「旅する支社」として1〜2年の予定で設けるが、状況次第で常設もありうるという。
「面白法人」を名乗るカヤックは、貧乏ゆすりを記録する「YUREX」などの変わったサービスから音声コミュニティー「こえ部」、Webブラウザ上で書いたコードを共有する「jsdo.it」、スマートフォン向けアプリ、カフェの運営なども手がける。「全てのサービスに言えることは、いやいやつくったものは1つもありません」というベンチャーだ。
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