ソニー、新たに2460万件の個人情報流出の可能性 PCオンラインゲームアカウントから
「EverQuest」などを運営するSony Online Entertainmentのシステムに不正侵入があり、約2460万件の個人情報などが流出した可能性が新たに判明した。
ソニーは5月3日、PC向けにオンラインゲームを運営する米Sony Online Entertainmentのシステムが不正侵入を受け、約2460万件の個人情報と1万2700件のクレジットカード/デビットカード番号が流出した可能性があることが1日(日本時間2日)に判明したと発表した。
同社によると、不正侵入は4月16日〜17日にかけて行われた。流出した可能性がある2460万アカウントのデータには、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、性別、生年月日、ログインID、ハッシュ化されたパスワードが含まれる。
約1万2700件のクレジット/デビットカード番号は、米国外のユーザーのもので、有効期限(クレジットカードセキュリティコードを除く)も含まれる。またオーストリア、ドイツ、オランダ、スペインのユーザーのデビットカード購入履歴約1万700件も流出した可能性があり、口座番号、口座名義、氏名、住所が含まれているという。
サービスに関連する全サーバは停止しており、米連邦捜査局(FBI)と協力して調査し、サービス復旧に努めるとしている。今後、個人情報を保護するためのアイデンティティプロテクションサービスの提供や、サービス停止の日数+30日の無料サービス提供などを実施する予定。
SOEは「EverQuest」などのPC向けオンラインゲームやFacebook向けゲームなどを運営している。
4月17日〜19日には、PlayStation Networkにも不正侵入があり、最大7700万件のユーザーアカウントが流出した恐れがある。
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