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Barnes & NobleにLiberty Mediaが買収提案――電子書籍が狙い
Kindle対抗のNOOKを販売し、電子書籍市場で奮闘する老舗書店Barnes & Nobleに対し、メディアコングロマリットが買収を提案した。
米書店大手のBarnes & Nobleは5月19日(現地時間)、米メディアコングロマリットのLiberty Mediaから買収提案を受けたことを明らかにした。LibertyがBarnes & Nobleの株式の70%を、1株当たり17ドルの現金で取得する計画。買収総額は約10億ドルになる見通しだ。
Libertyは発表文でBarnes & Nobleを「電子化への移行の最前線に立っている」と評しており、電子書籍事業の獲得が狙いとみられる。
Barnes & Nobleは2009年11月にAmazon.comのKindleに対抗するオリジナルの電子書籍リーダー「NOOK」を発売している。同社によるとNOOKは米電子書籍リーダー市場の25%を占めているという(2010年度の年次報告書より)。
Barnes & Nobleは1917年創業で、全米に1357店舗を展開する米書店の最大手だが、近年は米Amazon.comなどのネット書店の影響で売り上げが低迷していた。2010年8月には、身売りを含む戦略的選択肢を検討するための特別委員会を設置している。
Barnes & Nobleは、この買収提案は特別委員会とそのアドバイザーがこれから検討する段階にあり、最終的な合意に達する保証はないとしている。
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