Adobe、タブレット版Photoshopなど「Touch Apps」を発表
AdobeがiPadやAndroidタブレットで使える画像編集アプリ群を発表した。ファイルはAdobeのクラウドサービスに保存し、複数の端末からアクセスできる。
米Adobe Systemsは10月3日(現地時間)、ロサンゼルスで開催中の開発者向けカンファレンス「MAX2011」において、タブレットのタッチスクリーンで操作できる「Adobe Photoshop Touch」を含む6つのアプリケーション「Touch Apps」を発表した。Android版を11月に、iOS版を2012年にリリースする計画だ。
Touch Appsは、同日発表のクラウドサービス「Adobe Creative Cloud」のコンポーネントとして提供される。各アプリケーションは、当分は特別価格9.99ドルで提供する。この価格にはCreative Cloudの利用料も含まれる。Touch Appsで編集したファイルはCreative Cloudの20Gバイトのストレージに保存し、複数の端末からアクセスしたり、共有することができる。
Photoshop Touchは、Photoshopの機能をタブレット向けに構築し直しており、タッチスクリーンを指またはスタイラス(スタイラス対応タブレットの場合)で触れることで操作できる。デスクトップ版と同等の機能に加えて、スクリーン上をなぞることで不要なオブジェクトを取り除ける「Scribble Selection Tool」など、タブレット専用の機能も追加されている。同アプリで編集したファイルはCreative Cloudに保存することで、デスクトップ版のAdobe Creative Suiteのアプリでさらに編集を加えることも可能だ。
Photohop Touchの他に、以下の5つのアプリが発表された。
Adobe Collage
画像やテキストを“コラージュ”できるアプリ。画像やCreative Suiteのファイルをインポートし、文字を入力したりカラーテーマを加えたりできる。編集したファイルはPhotoshopでも読み込める。
Adobe Debut
タブレット対応版のCreative Suiteファイルをプレゼンで利用するためにタブレットで表示できるようにするツール。Debutで表示したファイルにはメモを加えたり、描画ができる。
Adobe Ideas
ベクターベースのドローイングツール。タブレット対応ファイルに別レイヤーとしてドローイングを加えることができる。編集したファルはIllustratorやPhotoshopで開ける。
Adobe Kuler
Kulerは「カラー」の意味で、ファイルにカラーテーマを加えるツール。
Adobe Proto
Webサイトやモバイルアプリ用のプロトタイプ集。このプロトタイプは、HTML、CSS、JavaScriptなどの標準としてエクスポートできる。
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