著作権問題で議論になった「自炊の森」が近く閉店するという。公式TwitterアカウントとWebサイトで明らかにした。理由は「経営上の問題」という。
同店は昨年末に東京・秋葉原にオープン。当初はユーザーが本を持ち込んで電子化(自炊)をするサービスに加え、店舗内に置かれた裁断済みの漫画などをユーザーがスキャンし、持参した端末で持ち帰るサービスを提供。著作権法に触れるのではと議論になり、一時休止した上で今年1月、書籍の裁断とスキャン機器を店内で利用できる「合法的なセルフスキャン環境提供型サービス」をうたって再開していた。
同店のTwitterアカウントが10月3日、「突然ですが経営上の問題により営業継続が難しくなりました」と告知。「オーナーの意向として一日でも早く閉めたいという希望が出ておりますので、1週間程度で閉店する可能性もあるかもしれません」という。事業ノウハウや資産の買い取りを希望する企業などがいたら連絡するよう告知している。
9月には作家や漫画家、大手出版社が自炊代行業者に対し、今後の事業継続などについてたずねる質問書を送っているが、同店は自炊代行サービスは手がけておらず、質問書も届いてないとして、閉店は「現在問題になっております自炊代行の問題とは一切関係がございません」としている。
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