Google、プライバシーポリシー変更についてあらためて説明
Googleが、3月1日執行予定のプライバシーポリシー更新に関して米連邦議員から寄せられた質問に答える書簡を公開した。
米Googleは1月31日(現地時間)、同月25日に発表したプライバシーポリシーと利用規約更新について複数の米連邦議員から寄せられた質問状に答える書簡を公開した。
この更新では、これまでサービスごとに管理されていたユーザー情報が、1つのアカウントで利用した複数のサービスの情報がまとめられる。Googleは、収集するデータの種類やユーザーによる情報管理方法は変わらないと説明したが、新たなプライバシー侵害の可能性を懸念する声が上がっていた。
同社のパブリックポリシー担当ディレクター、パブロ・チャベズ氏は「プライバシーの管理方法ではなく、ポリシーを変更するのだ」と題した公式ブログで以下のように説明する。
連邦議員の疑問に答えるこの書簡が、今回の更新に関する混乱を静められることを希望します。われわれは、2つの理由でプライバシーポリシーを更新します。
まず、プライバシーポリシーを従来より簡潔に分かりやすくしようとしています。これは、政府当局がテクノロジー企業に要請していることです。60以上の製品別になっているプライバシーポリシーを1つにまとめることで、Googleのプラバシーに関する取り組みを説明する言葉を85%減らしました。
次に、ユーザーがGoogleアカウントでログインした場合、利用する複数のサービスにわたってユーザー情報を共有できるようにすることで、ユーザー体験をよりシームレスに使いやすいものにします。
以下の点は変更しません。
- ユーザーのプライベート情報はプライベートなままに。ユーザーが既にGoogle(のサービス内)に保存している情報の公開設定を変更することはありません
- ユーザーはGoogleアカウントでログインせずに検索、YouTube、Google Mapsなどのサービスを利用できます
- ユーザーはGoogleダッシュボードやAds Preference Managerなどのプライバシー設定ツールで自分のデータを管理できます
- Googleが広告主にユーザーの個人情報を提供することはありません
- Googleのサービスを利用したくなくなったユーザーのために、個人データを他のサービスに移行するためのツール集data liberationを提供しています
13ページにわたる書簡では、ユーザーは複数のアカウントを作ってサービスごとにアカウントを使い分けることも可能なことや、Android MarketやGmailなど一部のサービスを除けばGoogleアカウントでログインせずにAndroid端末を利用できることなどを説明している。
いずれにしても、新プライバシーポリシーと利用規約が発効する3月1日前に、ユーザーは自分のアカウント設定を確認し、プライバシー設定ツールで希望しないデータ収集をオプトアウトしておくべきだろう。
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