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ドコモ、アプリ会社にネットワークへの配慮を「お願い」 通信障害対策の一環
相次ぐ通信障害への対策を進めているドコモは、スマホアプリ提供企業に対し、ネットワークに配慮した設計をするよう協力を依頼しているという。
NTTドコモは2月21日、通信障害の再発防止に向けた対策を公表した。パケット交換機の増設など設備面の増強に加え、スマートフォンアプリ提供企業にネットワークに配慮したアプリ設計について協力を依頼した。
1月25日に東京都心部などで起きた大規模障害では、無料通話やチャットなどの「コミュニケーションアプリ」による制御信号の増大が一因になったとされている。制御信号の抑制に向け、同社はアプリ提供会社に対しモバイルネットワークに配慮したアプリ設計について「ご協力のお願い」を実施し、15日時点で約700社に対して依頼したという。
またAndroidを開発する米Googleとの協力や、携帯電話事業者の業界団体「GSMA」での活動を通じて対策を検討していく。ドコモ側でも、無線接続テジュンの最適化などを含め、アプリの通信に伴い発生する制御信号の抑制を年末までに検討していくという。
設備面では19日までにパケット交換機201台の総点検を終え、4月末までに40台を増設する計画だ。
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