Microsoft、GoogleとMotorolaを独禁法違反で欧州委員会に提訴
Microsoftは、Googleによる買収完了間近なMotorolaが、FRAND特許を悪用してMicrosoftのPCやXboxの販売を阻止しようとしていると主張する。
米Microsoftは2月22日(現地時間)、米Googleと米Motorola Mobilityが独禁法に違反しているとして欧州委員会に提訴したと発表した。Motorolaが保有する特許を悪用してMicrosoft製品の販売を阻止しようとしているという。欧州委員会と米司法省は14日にGoogleによるMotorola買収を承認している。
Microsoftによると、MotorolaはスマートフォンやPCでWeb上の動画を再生するために必須の技術特許を保有しており、これらの特許はFRAND特許――Fair(公正)でReasonable(合理的)な条件でNon-Discriminatory(非差別的)に競合に提供すべき特許――であるにもかかわらず、高額なライセンス料を請求したという。
具体的には、1000ドルのノートPC、1台につきH.264関連の50件の特許使用料として22ドル50セントを求めているという。
Microsoftは、欧州委員会と米司法省がGoogleによるMotorola買収を承認した際に引き続きFRAND特許の戦略的利用を監視すると表明したことや、米Appleも先週、欧州委員会にMotorolaを提訴したことなどに触れ、「業界の他の企業もGoogleの動きを懸念している」と主張する。
Googleはこれを受け、英Registerなどのメディアに次のような声明文を送った。「われわれはMicrosoftの訴状を確認していないが、こうしたことは同社が競合を攻撃するときの常套手段だ。Microsoftの独禁法に関する歴史やパテントトロールとの協調を考えると、皮肉なことだ」
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