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Secunia、脆弱性検出ツールにパッチの自動適用機能を搭載へ
サードパーティー製品の脆弱性が急増しているにもかかわらず、パッチ適用が難しいため脆弱性が放置されている現状に対応した。
デンマークのセキュリティ企業Secuniaは2月27日、主要ソフトウェアのパッチを自動的に適用できる脆弱性検出ツール「PSI(Personal Software Inspector)3.0」のβ版をリリースした。
同社によると、Microsoft以外のサードパーティー製品の脆弱性の件数は過去数年で急増し、全体の78%を占めるようになっている。それにもかかわらず、更新の仕組みがそれぞれ異なるため、パッチ適用は難しいのが現状。その結果、脆弱性が修正されないまま放置され、攻撃の格好の標的となっているという。
PSI 3.0ではこの問題に対応するため、主要ソフトウェアにパッチを当てる作業を自動化し、ユーザーが個々のプログラムを手動で更新しなくても済むようにした。一般ユーザーにも使いやすいよう、ユーザーインタフェースも簡素化を図っている。
PSI 3.0はホームユーザー向けに無料で提供。Secuniaでは「ウイルス対策ソフトだけではPCは守れない」と指摘し、同ツールを利用してインストール済みのソフトウェアを更新し、セキュリティを守ってほしいと呼び掛けている。
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