NECが4月27日発表した2012年3月期の連結決算は、最終損益が1103億円の赤字(前期は125億円の赤字)だった。今期は200億円の黒字に転換を見込んでいる。
売上高は2.5%減の3兆368億円。キャリアネットワーク事業やITサービス事業、社会インフラ事業が増収だったものの、個人向けPC事業をLenovoとの合弁化により非連結化したほか、スマートフォン市場への出遅れで携帯電話出荷数が減少、パーソナルソリューション事業が減収になった。
販管費などを削減した結果、営業利益は27.5%増の737億円。経常利益は420億円(前期は4100万円)だった。
今期見通しは売上高が3兆1500億円(3.7%増)、営業利益が1000億円(35.6%増)、経常利益が700億円(66.5%増)、純損益が200億円の黒字。ITサービスはスマートフォン関連設備投資など投資が活発な領域に集中する。
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