SCE、クラウドゲーム配信のGaikaiを買収 新サービス開始へ
ソニー・コンピュータエンタテインメントが、ネット経由でゲームを配信するクラウドゲーミングを展開する米Gaikaiを3億8000万ドルで買収。
ソニー・コンピュータエンタテインメントは7月2日、ネット経由でゲームを配信する米Gaikaiを3億8000万ドルで買収すると発表した。今後新たなクラウドサービスを立ち上げ、「革新的で没入感のある、インタラクティブなエンタテインメント体験を提供していく」という。
両社は6月30日に買収契約を結んだ。SCEはGaikaiの全株式を取得し、3億8000万ドルを8月末までに支払う。
SCEはGaikaiの技術力とデータセンターを活用して新たなクラウドサービスをスタートし、ネットワーク関連事業を拡大したい考え。
Gaikaiは2008年に設立。ネット経由でさまざまな端末にゲームを配信する「クラウドゲーミング」サービスを展開。端末側はゲームソフトをダウンロードする必要がなく、サーバ側で処理して端末に配信する仕組みのため、ゲーム専用機がなくてもネットに接続された家庭用テレビやタブレットなどでゲームを楽しめるのが特徴。6月には、韓国Samsung ElectoronicsのスマートTVに標準搭載されることを明らかにしていた。
SCEのアンドリュー・ハウスCEOのコメント SCEがこれまでプレイステーションビジネスで得た豊富な知見や経験とGaikaiの技術、人材等のリソースとの融合を通じ、圧倒的なクラウドエンタテインメント体験をユーザーの皆様にご提供します。カジュアルなコンテンツや高い描写力、没入感のあるゲームを含む幅広いコンテンツを時間や場所を問わずストリーミングでインターネットに接続されたネットワーク対応機器上でお楽しみいただける、最高のクラウドサービスを世界中のユーザーの皆様にお届けしてまいりますので、ご期待ください。
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