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シャープ、Dellなどに159億円支払い 液晶カルテルめぐる訴訟で和解
液晶ディスプレイの価格カルテルをめぐり、シャープがDellなどから損害賠償を求められていた訴訟は、シャープが約159億円を支払うことで和解。
シャープは7月9日、液晶パネルの価格カルテルをめぐり米Dellなどから損害賠償を求められていた訴訟で、シャープがDellなど3社に対し1億9850億ドル(約159億円)を支払うことで和解に合意したと発表した。
Dellなどは2009年11月以降、シャープや日立製作所、東芝、セイコーエプソンなどに対し、Dell向け液晶パネルの取引価格を操作したことで損害を受けたとして提訴していた。シャープなどは液晶ディスプレイの価格カルテルを結んでいたとして米司法省から追及を受け、同社は08年11月、1億2000万ドルの罰金を支払うことで同省と合意していた。
シャープは「米国の民事訴訟制度、事実関係などを総合的に勘案した結果、和解に合意することが最善の策と判断した」としている。和解金約159億円は12年4〜6月期に特別損失として計上する。業績見通しは改めて公表するとしている。
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