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植物並み高効率の人工光合成システム、パナソニックが開発

パナソニックは、植物並みの太陽エネルギー変換効率を実現したという人工光合成システムを開発。

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 パナソニックは7月30日、世界最高の太陽エネルギー変換効率となる人工光合成システムを開発したと発表した。バイオマスで使用される植物と同程度の効率0.2%を実現しており、植物に代わって二酸化炭素から有用な有機物を生成できる循環型社会の実現へ前進したとしている。

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システム構成図

 太陽光を照射する「光電極」に、LED照明などで使われる窒化物半導体を使用し、また有機物を生成する電極に金属触媒を使用。植物並みの効率に加え、太陽光量に比例して有機物の生成量が増加するという。

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実際の動作。右の金属触媒容器中の渦状の変色部が二酸化炭素の反応

 二酸化炭素の反応に必要なエネルギー状態を窒化物半導体で作り出すことができることを初めて見出し、半導体プロセスを駆使して薄膜を積層するなどして高い変換効率を実現した。システムを無機材料のみで構成することで、構造も単純化できたという。

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