ニュース
プラチナバンドは「ある日突然、全国でつながるわけではない」と孫社長 基地局急ピッチで整備へ
7月25日に対応が始まったソフトバンクのプラチナバンドは基地局を急ピッチで建設中だ。「薄皮を重ねるように、徐々に電波が良くなっていく」と孫社長は言う。
「全速力でやっている」――ソフトバンクの孫正義社長は7月31日の決算会見で、同月25日に対応を始めた900MHz帯、いわゆる「プラチナバンド」の基地局建設を急ピッチで進めていると話した。来年度末(2014年3月)時点で累計2万6000局を建設したいという。
25日時点では基地局数が少なく、ネットでは、「まだ電波が届いていない」というユーザーからの報告が相次いでいた。孫社長によると現在は、既存の電波への影響などをみながら慎重に基地局を建設している「テストフェーズ」だが、これから一気に増やしていくという。
「ある日、突然全国でつながるわけではないが、着実に基地局の工事が続いており、新しい基地局が毎日のようにサービスインしている。今年度末(13年3月)には1万6000局を達成し、その後の1年間で1万局増やし、累計2万6000基地局にしたい」
同社サイトでは、今年9月末までのプラチナバンド対応エリアを地図上に赤く表示している。「(赤い)色が出ているところでも、完全にそのエリアを塗りつぶすほど開局できたのかというとそうではない」と孫社長。あるエリアで10カ所開局予定があるとして、9月末までに3カ所開局していれば地図のエリアが赤く塗られるイメージだ。「薄皮を重ねていくように、徐々に電波が良くなっていき、来年度末には現在のサービス地域の大半がかなり良くなる」
関連記事
- 「悔しい積年の思いぶつける」 プラチナバンドで「つながるソフトバンク」目指す
ようやく獲得したプラチナバンド(900MHz帯)には「なんとしてもつながりやすくするんだという思いを込めて取り組んでいる」──孫社長は「いつでもどこでもつながるソフトバンク」を目指すと意気込む。 - プラチナバンド獲得のソフトバンク、「つながりにくい」汚名返上に正念場
ソフトバンクモバイルのプラチナバンドサービスが始まった。だが通信品質を短期間で向上するのは難しく、大口顧客による解約の動きも顕在化した。さらなるシェア拡大にはこれからが正念場だ。 - ソフトバンク“悲願のプラチナバンド” 25日開始、当初は利用区域・機種限定
ソフトバンクモバイルが900MHz帯を利用した携帯電話サービスを開始する。先行するNTTドコモやKDDIに追いつく大きな転換点だが、サービスが利用できるようになるには時間もかかりそうだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.